lanケーブルの内部構造は、基本として信号線と呼ばれる8本の導線からなっているものです。真っ直ぐ格納されているわけではなく2本ずつより合わされた線が、仕切りを入れた状態で4本ともにより合わされています。またそれぞれの導線には色が付いており水色・橙色・茶色・緑色と、それに白色に水色・橙色・茶色・緑色の色が付いた線からなっていて、2本ずつより合わされる時には、それぞれの色同士がペアとなっているものです。これは片方がプラスで、片方がマイナスの電圧となっており、この電圧の差によって信号を送受信しています。
導線の内部も撚り線と単線があり、より線の場合にはノイズの影響が少なくまた線が細いので取り回しがしやすいといったメリットがありますが、信号の伝わり方が単線よりも悪くなります。ただ連結して使うようなことでもしなければ、撚り線でも単線でもそれほど変わりはありません。lanケーブルにはカテゴリと呼ばれるクラスがありますが、基本的な構造では同じでも作り方に違いがあるものです。一般的によく使われているCAT5eはそれまで使われてきたlanケーブルの内部構造で最大速度となっており、1Gbpsの速度で最大周波数は100MHzとなっています。
一方でCAT6以上ではノイズ対策を強化することによって速度の向上を目指しているものであり、十字介在を設置することで干渉を最小限にしていますし、CAT6ではAXテープを巻きつけることで、外部からの影響を最小限にしています。