lanケーブルの内部構造について

by:

IT・通信関連lanケーブル内部

lanケーブルは機器間の通信やインターネット利用のために、住宅やオフィス、工場、研究所内部などで広く活用されています。このlanケーブルの内部はどのような構造になっているのでしょうか?まず、lanケーブルは8本の導線(信号線)から構成されています。プラスマイナスのペアとなった2本の信号線をより合わせたものが計4セット、ケーブルの内部に格納されています。信号線をより合わせることにより、形を保ちやすくなるほか、電磁波などの外部からのノイズに強くなる、という特性を得ることができます。

lanケーブルは内部の信号線がアルミなどのシールドによって保護されているか、いないかによってSTP(ShieldedTwistPair)とUTP(UnshieldedTwistPair)とに分けられます。UTPは2本により合わされた信号線のペア同士が電磁的に干渉しにくくなるよう、十字断面の仕切りが設けられています。ただ、信号線自体がシールドで保護されているわけでなないため、外部からの電磁波によるノイズの影響を受けやすいです。一方のSTPは信号線のペアそのものがアルミのシールドによって保護されているため、外部からのノイズに強いという特性をもちます。

工場や研究所など、ノイズの強い環境ではSTPが、住宅やオフィスなどノイズの少ない環境ではUTPが多く利用されています。家電量販店などでlanケーブルを購入する場合、大抵の場合はUTPです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です